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PAN系炭素繊維製品

製造メーカー:
日本ポリマー産業株式会社

PAN系炭素繊維とは
繊維状のポリアクリルニトリル(PAN)を不活性雰囲気下で高温で蒸し焼きにして、炭素以外の元素を離脱させた炭素繊維素材です。軽いながらも強度があり、熱伝導性・耐熱性・電気伝導性などに優れた“先端素材”です。
日本ポリマー産業のPAN系炭素繊維製品の特徴

炭素繊維トウ製造工程で発生した工程品を回収し、効率よく再利用することにより、性能を維持したままコストダウンを実現しました。

使用効果
可塑性樹脂にPAN系炭素繊維を添加し、引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率などを向上させます。
製品形状
  • PAN系炭素繊維にサイズ剤(1.5ー5.0%)を添加し、お客様のご要望に応じて2-50mmにカットし提供します。
  • サイズ剤の種類(表面処理剤)をマトリックス樹脂に応じて選定できます。
  • サイズ剤の量をお客様の要望により自在に調整いたします。
リサイクル
ミルドファイバー
リサイクル品を使用した製品(80ー110µm)です。
チョップドファイバー炭素繊維を用いた製品のご紹介

強化繊維添加ナイロン66の物性比較【炭素繊維(チョップドファイバー):ガラス繊維】

※横スクロールでご覧ください。

単位 テスト方法 PA66/CF15 PA66/GF15 PA66/CF30 PA66/GF30
強化繊維種類 CF GF CF GF
強化繊維添加量 15 15 30 30
比重 g/cm³ ISO1183 1.21 1.26 1.28 1.37
引張強度 MPa ISO527-1,2 186 110 253 190
曲げ強度 MPa ISO178 277 180 362 290
曲げ弾性率 Gpa ISO178 9.8 5.8 19.6 9.5
シャルピー(ノッチ付き) kJ/m² ISO179 7.9 6.0 10 13
CF:炭素繊維(チョップドファイバー) GF:ガラス繊維

PA66/CF15の強度はPA66/GF30とほぼ同等ですが、比重は軽くなっています。炭素繊維(チョップドファイバー)を添加するとより軽量で強靭な樹脂となります。

炭素繊維(チョップドファイバー)を添加した樹脂の使用実績

※横スクロールでご覧ください。

樹脂/CF 実績製品
PP/CF 半導体キャリアー
POM/CF 摺動部材
PC/CF 半導体キャリアー、ATM、キャッシュディスペンサー部品、PC筐体
PCABS/CF アミューズメント
PVDF/CF 半導体キャリアー(洗浄)
各種PA/CF 自転車パーツ、釣具、車載部品、ドローン筐体
PPS/CF 車載部品、OA部品
PEEK/CF 医療機器、スポーツグッズ
炭素繊維製品を用いた応用製品

CFフェルトCFRTP製造工程と特徴

フェルト化
熱可塑性繊維(50ー90%)と炭素繊維の短繊維(10ー50%)を
ニードルパンチで混紡します。

長所:炭素繊維とコンパウンドできなかった樹脂とでも混ぜることができます。炭素繊維量を自在にコントロールできます。

プレス成型
(平板、各種金型による賦形)

長所:どんな熱可塑性樹脂とも複合化が可能です。短繊維を使用しているため、リブ立てが容易です。コンパウンド加工より高強度となります。

CF(50wt%)/PA6(50wt%)でのフェルト加工とコンパウンド加工の物性比較

※横スクロールでご覧ください。

Vf(%) 厚み(mm) 密度
(g/cm3)
引張強度
(Mpa)
曲げ強度
(Mpa)
曲げ弾性率
(Gpa)
フェルト 39 1.99 1.39 350 507 34.4
コンパウンド 39 2.00 1.39 195 360 31.0
切削による
形状付加
長所:短繊維なので、切削加工性が良好です。切削面は、けば立たず、平滑になります。
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